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Slashdot.jp のニュース見て知りました。札幌の会社がこんなの開発してたなんて知らなかった。PeerCast 開発者の Giles さんにメールで確認したら「ぼくも知らなかった」だって。
PeerCast ファンとして PeerCast 搭載製品が出たこと自体は評価したいと思うし、Giles さんも素直に喜んでいたけど、今回の PeerGarden、手放しでは喜べない部分ある。
まず PeerCast 本体。PeerGaraden 自体はまだ使ったことないので確認はできてないのだけど、Giles さんに連絡取ってないってことはコアプロトコルに手を入れてないのは確実なのね。でも現状の PeerCast はプロトコルレベルで改善すべき点がたくさんあるのよ。開発者当人が「ベータだ」って言ってるんだから。まずストリームを提供可能なピアを探し出すのが遅いこと。放送していることは分かっていても、なかなか受信できないことが多々ある。もうひとつ、ストリームを提供しているピアがダウンしたとき、別のピアに手動で切り替えなければならないこと。これ PeerCast の場合よくあるのよ。ピアのストリーム提供ホストもただのパソコンだからね。「今日はもう寝よ」ってパソコンをシャットダウンされたら、放送のおもしろいところで突然ストリームがちょん切れてしまうことになる。それで別のピアを検索しているうちに、放送は終わっていたりすると頭にくるでしょ。
これらは別に技術的に詳しくなくても、単なるユーザとして使ってみればわかること。やはり「製品」としてリリースするなら積極的に PeerCast 開発に加わって、改善したソフトウエアでリリースすべきだったと思う。あるいは Giles さんが開発に充分な時間が割けるよう援助をするとかね。彼、このところ忙しくて春以来 PeerCast に手をつけられない状態みたいよ。このままだと「P2P ラジオ? PeerCast? ブツブツちょん切れて、聴くに耐えないね」って評価で終わってしまう恐れがある。
あともうひとつ、音楽著作権の問題。P2P 技術と音楽著作権云々がよく一緒に語られるけど、両者はまったく別物なのよ。P2P を商売として成り立たせたいなら、これらが一緒にされないような戦略が必要だよ。
(あ、ここで私が前提としているのは大規模な放送じゃなくて、個人や小団体がおこなう放送ね。今後インターネット放送の主役が個人であることは間違いないのだから。)
ラジオで放送するのは別に音楽だけじゃない。しゃべりを売りにしたい人はたくさんいるわけね。でもいくらしゃべりが得意な人でも、個人で毎日24時間しゃべり続けられる人はいない。一方、リスナーからしてみると1週間に1度、30分しか放送していないようなラジオを聴くのは大変でしょ。ここでミスマッチが起きてる。放送する側はリスナーの注意を絶えずひきつけておかなくちゃならないので、穴埋めに音楽をエンドレスで流すことになる。で、その音楽の著作権が...って状況もある。
インターネットラジオに従来のラジオ局イメージをそのまま持ってきてもダメだと思う。従来は「ラジオ局」を選択することで放送コンテンツを選んでいたのだけど、まったく違う新しいアプローチを編み出す必要がある。たとえば、音楽で穴埋めしなくても、途切れることなくつねに放送されている状態を作るってのが私のアイデア。まず現在放送していなくても放送予定のある局はそのスケジュールをデータとして流せる仕組みを作る。リスナーの側にはそのスケジュールを設定できるようなプログラムを用意する。A の放送聴いていて、それが終わったら順に B、C、D、E、という順に検索して放送しているものを受信する、ただしその途中で G の放送が始まったらそっちを最優先にして自動的に切り替える、とかね。
PeerCast を商品化するなら、こうゆう工夫が欲しいのよ。あのままじゃダメ。え、おまえが自分でやれって?誰か資金提供してくださいよお。
- 追記
- これ書き終えたところでメールをチェックしたら、一足違いで Giles さんからもう一通メールが届いていました。アットマークテクノから「製品の出荷準備が整い次第モノを贈呈したい」、「改変部分のソースコードを提供する」、「いくらかの寄付をしたい」旨メールで連絡があったそうです。
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